この感染症の大流行から100年が経過した。

科学者らは、史上最悪の死者を出したこの病から世界は教訓を学んでいるとしているが、それでも次に来る大規模な感染に対しては準備不足である事実は否めないと警告する。
科学者らの予測によると、次の世界的なインフルエンザ大流行では、約1億5000万人が死亡する恐れがあるという。
想定されているのは、鳥インフルエンザ(H7N9)で、最初の感染をきっかけに一気に大流行することも考えられる。
地球温暖化によって、次の流行の発生エリアが変化する可能性がある。

「気候変動により鳥の渡りのパターンが変わり、潜在的な流行性ウイルスが新たな場所に運ばれ、ウイルスを運ぶ鳥の種類も増えることが考えられる」

◆2002年11月1日~2003年8月7日「SARS」

中国南部の広東省で非定型性肺炎の患者が報告。
感染制御に多少動いたものの、中国政府は、2003年2月までこの感染症の発生をWHOに公式報告しなかった。

この情報公開の遅れが感染症対策の遅れに繋がり、結果として中国政府は国際的に多くの批判を受けることとなった
2003年3月12日にWHOから「グローバルアラート」が出され、同年7月5日に終息宣言が出されるまで、32の地域と国にわたり8,000人を超える症例が報告されました。
なお、平成15年(2003年)7月5日にWHOにおいてSARS流行
の終息宣言が行われた後、今のところWHOが指定する流行地域は
ありません。

今流行中の「新型コロナ」と同じ病原体 症状は?

発病第1週に発熱、悪寒震え、筋肉痛など、突然のインフルエンザ様症状で発症します。

発病第2週には非定型肺炎へ進行し、乾性咳嗽、呼吸困難や水様性下痢を発症します。この時期が感染性のピークとなります。

約20%の症例で呼吸不全となり、集中治療が必要になります。
有効性が確実とされる治療法はいまだ確立されていません。
対症療法が中心となります。

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