
概要
多くの男性にとってペニスの大きさは自信や男性らしさと深く結びつくテーマであり、SNSでもたびたび議論が巻き起こります。
2025年の最新研究では、「小児期に肥満だった男性は成人後にペニスが短くなる傾向がある」という結果が報告されました。ベトナムの研究チームは、子ども時代の体型と成人後のペニスサイズとの関連を科学的に調査し、肥満が性的発達に及ぼす影響を明らかにしています。
Associations between obesity across the lifespan and adult penis dimensions: a retrospective observational study of Vietnamese men using 3D-modeled prepubertal BMI | The Journal of Sexual Medicine | Oxford Academic
https://academic.oup.com/jsm/article-abstract/22/9/1536/8221414
Men who were obese as children tend to have shorter penises
https://www.psypost.org/men-who-were-obese-as-children-tend-to-have-shorter-penises/
肥満の履歴とペニスの長さに見られた相関
研究対象となったのは、ハノイ医科大学病院で生殖に関する診察を受けた290人の成人男性です。研究チームは被験者の体型や手指の長さ、ペニスのサイズなどを測定し、さらに幼少期の写真をもとに3Dモデルで10歳時点のBMIを推定しました。
その結果、小児期に肥満だった男性は、そうでない男性に比べて弛緩時・勃起時ともにペニスが短い傾向があることが明らかになりました。
現在の体型よりも子どもの頃の体型が影響する
成人時のBMIがペニスの大きさに与える影響は限定的でしたが、小児期の肥満が長期的な影響をもたらしていることが示されました。
研究では、成人時のウエストが太い人は弛緩時のペニスが短くなる傾向がある一方、ヒップ周囲が大きい人は勃起時の長さがわずかに長くなることも報告されています。体型の変化がどの段階で起こるかが重要であると考えられます。
ホルモンと発達の関係に注目
ペニスの発達にはテストステロンなどのホルモンが関与していますが、肥満はこのホルモンの分泌に悪影響を与える可能性があります。
思春期前後のホルモンバランスの乱れが、性的発達に影響するリスクがあるため、研究では小児期の体重管理が重要であるとされています。特に、グラフで明示された相関関係からも、ホルモンと肥満の結びつきは見逃せない要因です。
早期介入の必要性が浮き彫りに
研究チームは「小児期の肥満はペニスの成長に長期的な影響を与える可能性があるため、早期の介入が不可欠である」と結論づけました。
健康的な発達のためには、子どものうちから体重や栄養バランスに気を配ることが必要です。また、成人後の体型よりも、思春期前の生活習慣が将来の身体的特徴に大きな影響を及ぼすことが明らかになっています。
文=WEBOPI(翻訳|構成|編集)

